【塾長コラム】「数学ごっこ」はやめよう・その2~論理的思考力とは?|大島栄伸塾/都立中・高受検を中心に小・中・高対象の江東区大島駅前の個別指導塾

【塾長コラム】「数学ごっこ」はやめよう・その2~論理的思考力とは?

さて、昨日は数学を学校の教科として学ぶ目的は、「論理的に考える力」を育てることであるというお話を書きました。

今日はこの「論理的思考力」について書いていきたいと思います。

そもそも論理って何なんでしょうね?
辞書的な意味だと「論理」とは、
「思考の形式・法則。議論や思考を進める道筋・論法。(三省堂 大辞林)」
とあります。

道筋立てて説明したり、考えたりすることを「論理」というということですね。


では、これが数学ではどのように登場しているかというと・・・・


「AだからB、BだからCよってAはC」という流れを「証明」として学習します。

また、計算問題でも「途中式」を書いて、
 (-6)×3-4×(-7)
=(-18)+28
=10 
のように順序だてて整理していく学習をしていきます。

高校では「命題」という数字を直接扱わない問題が出てくる単元で、論理が正しいかどうか判断するものもあります。


「論理」を学ぶ上で「数」というものを使っている、と考えて問題ないでしょう。
数学は計算力を強化するだけの科目ではないという点はお分かりいただいたでしょうか?
それでは、この「論理的思考力」はなぜ必要なんでしょう。


まず自分に対してのことを考えてみると、「論理的思考力」が育っていないと、物事を理解し知識を吸収する過程で少し問題が出てきてしまう可能性があります。
「読解力」ということにもつながっていきますが、筋道立てて書かれている文の意味を自分勝手な解釈に置き換えてしまう可能性があるのです。

また、「AだからB、BだからC、よってAはC」という考え方は、新たなアイディアを生むためには必要不可欠です。


これらの「論理的思考力」は、ほかの教科の上達にも将来の仕事にも使えそうなことばかりですね。


そもそも日本社会では、「ゴール」を意識して行動することよりも、意味はともあれなんとなく「やらなくてはならない」という「義務感」や目上の人からの「命令」によって行動する、という人のほうがが多いかもしれません。
それゆえに、「ゴールまでの道筋を立てる」という「論理的」な考え方になじめない人も多いかもしれません。

日本社会の中では、自然に身につくものではないということですね。

「数学を学習したって将来役に立たない!」という声、数学嫌いの子からよく聞きます。
本当にそうなんでしょうか?

確かに「数」に関する仕事につく人は少ないかもしれません。
ただ、数学は「数」そのものではなく「数」を通じた「論理的思考」を身につけるのが本来の目的と考えるとどうでしょう?

そこで、「数学の学習」=「論理的思考の学習」と仮定してみます。
そして「数学の学習は結局将来役に立つの?」という「問い」の「数学の学習」部分に「論理的思考の学習」を代入してみましょう。

「論理的思考の学習は結局将来役に立つの?という問いとなりましたね。


「数学」を通じて「論理的思考力」身に着けることは、道筋を立てて物を考えなくても誰かによってルート決められていることが多い、現在の日本社会で生きていくうえでは「必須」なものではないかもしれません。


しかしそもそも、論理的思考力を使わないで済む環境が、どのような環境か考えるとどうでしょう?

論理的思考力を使わないと言う事は「自分がやること」の「筋道を立てる」ことができなくなると言う事になりますので、やりたいことがうまくいく可能性が減るかもしれませんよね?
また、仕事でも「指示、命令」を受けてする仕事は、ロボットや人工知能などにとってかわられることも予想されています。
ただ、「自分で道筋を立てて解決する」事は、人工知能が身につけるには難しいのではないかと言われています。
仕事をする上でも必要なスキルと言う事はできるでしょう。

「数学」が将来目に見えて必要と感じられることは少ないかもしれませんが、「論理的思考力」については「必要だ」と手に取るようにわかる時代は意外とすぐにやってくるかもしれません。
では「論理的思考力」を身に着けるために日頃の数学の学習で、どんなことに気をつければよいのでしょうか。
明日、最終回ということで書いていきたいと思います。