【塾長コラム】「数学ごっこ」はやめよう・その3~将来に役立つ数学の学び方とは?|大島栄伸塾/都立中・高受検を中心に小・中・高対象の江東区大島駅前の個別指導塾

【塾長コラム】「数学ごっこ」はやめよう・その3~将来に役立つ数学の学び方とは?

前回は、ロボットやAIが人間の仕事を奪ってしまうと言われている時代に必要な「論理的思考力」を身につけることが数学を学習する目的であるという内容を書きました。
さて、論理的思考力を身に着けるための数学の進め方についてお話したいと思うのですが、、、、

論理=国語ってイメージを持っている方も多いですよね。
当塾の国語も、論理エンジンシリーズという教材を取り入れています。
文を読み解くうえでも、文を作るうえでも、論理はとても大事です。

よく「論理が飛躍した」あるいは「話が飛んだ」からわかりにくい!なんて言うことがありますよね。


例えば「風が吹けば、桶屋が儲かる」なんて言葉があります。
これは、ある事象が意外なところに影響を与えるという意味の言葉ですが・・・

1.強い風が吹くと土ぼこりが立つ
2.土ぼこりがたつとそれが人の目に入る。
3.人の目に土ぼこりに入ると盲人(目の不自由な人)が増える。
4.盲人は三味線で生計を立てようとする(三味線のプロになる)。
5.三味線で生計を立てようとすると、三味線の胴に張る猫の皮の需要が増える。
6.猫の皮の需要が増えると街から猫が減る。
7.猫が減るとねずみが増える。
8.ねずみが増えるとかじられる桶が増える
9.かじられる桶が増えると桶の需要が増える
10.桶の需要が増えると桶屋が儲かる。

と、10項目もの「原因=結果」の関係ををすっ飛ばして「風が吹けば桶屋が儲かる」と結論付けしています。
論理的思考力は上に書いた「風が吹けば、桶屋が儲かる」の例において、1~10の部分の筋道を立ててかんがえられる力です。
上の説明、数学の数式に似てますよね。

強い風が吹く=土ぼこりが立つ
土ぼこりが立つ=人の目に土ぼこりが入る
人の目に土ぼこりが入る=目の不自由な人が増える・・・・

厳密には数学のイコールの意味とは違う使い方ですが・・・(化学式で使うA→Bのほうが適切?)


このような筋道を立てていく技術こそ「数学」で学んだことですね。
証明は筋道を立てる応用、と考えてよいかと思います。

数学はテストでは答えだけで〇×がつくことが多いですが、「論理的思考力」を身に着けるための教科として勉強していると考えると、大事なことは明らかに「〇×」とは別です。
数学本来の目的を果たすためには、結果よりも「プロセス」が大事。
つまり「途中式」こそが大事なのです。

というわけで長くなりましたがこの3日間のブログの本題です。
栄伸塾の生徒の皆さん。

最近、途中式を書かずに答えだけ書いて宿題を持ってくる生徒が非常に多いです。
ちょっとこちらも気を抜いて途中式の指導がおろそかになっていたようで反省していますが、
それでは家での楽しいことやほかの大事なことを差し置いて、数学(算数)を学習している意味が全くなくなってしまいます。

必ずノートには「途中式」を書いてきてください。
別の紙に書いたりノートの余白に書かず、ノートいっぱいに書くようにしてください。
途中式を省略せずに書くことが「将来に役立つ力(=論理的思考力)」につながります。
「勉強なんて将来役に立たないのに、なんでこんなことやんなきゃいけないのよ!」と思っている人も多いと思います。
実際直接役立つことはそうありません。それでもそれぞれの科目で勉強する意味はあるものです。

当塾では数学の授業ではAI(人工知能)教材のQubenaを取り入れています。


近い将来普及するであろう人工知能教材によって、先生の役割が大きく変わってくるでしょう。
解法を教えるのではなく、理解度や目標に合わせた進捗管理やモチベーションアップに主眼を置いた、結果を出すための「コーチ」役を担うことになります。
これからの時代、先生、いや人間は、【数学「を」どう教えるか】よりも【数学「で」何を伝えるか】のほうが大事になってくるはずです。

生徒の皆さんは、「勉強を頑張ると将来役に立つ」と言われてもピンとこないことが多いかもしれません。
そんなことより勉強しろ!なんて言われそうなところですが・・・・
こういうことはしっかりと大人が教えていかないといけないのかな、と感じている今日この頃です。


しばらくほかの科目についても「なぜ○○を勉強するの?」のシリーズをこのコラムでまとめていきたいと思っています。