都立高入試 過去問演習を行う際のポイント~数学【その2】ターゲットを明確に!
★数学【その1】はこちら
ターゲット得点別必修問題
以下のカッコ内は大まかな学校レベル。内申点によっても異なります。
苦手教科を数学でカバーする人はワンランク上を目指そう!
・55点(※葛飾野・日本橋・篠崎レベル)・・・A問題を確実に取る!
・65点(※小岩・晴海総合・東レベル)・・・A+B問題を確実に取る!
・75点(※深川・江戸川レベル)・・・A+B問題を確実に+Cを1問は取る!
・85点(※小松川・城東レベル)・・・A+B+Cを確実に取る!
※問題レベルは易しい順にA/B/C/D/Eとしています。(塾長・飯塚が設定)
<A満点:68点(証明満点を想定)A+B満点:73点 A+B+C満点:85点>
大問3(配点15点)・・・関数
問1 関数(二次関数・変域 中3) 配点5点 正答率85.3% A
問2① 関数(二次関数・式を求める 中3)配点5点 正答率74.9% A
問2② 関数(一次関数・長さ 中3) 配点 正答率8.2% D(ただし2018年はE)
※関数であることは毎年同じだが、
2011(平成23)2013(平成25)2014(平成26)2016(平成28)2018(平成30)二次関数
2012(平成24)2015(平成27)2017(平成29)一次関数
どちらが出るかは絞れないが、2015、2017は大問1で二次関数の問題が出ていることを見ると二次関数の対策は必須。
27年度入試は易しかったが、二次関数が出る年は正答率が落ち着く傾向にある。
特に問2。
【都立高共通問題・数学大問3対策のポイント】
・変域を求める問題が出る年も多いです。変域はしっかりマスターしておこう。特に二次関数!
・問2では、式を求めるものが多く出ます。式の求め方はしっかり理解すること。
・問3は、やや複雑な難問が多い。ターゲット点80点未満は、対策にも本番にもあまり時間をかけないこと。
ここを取りに行く生徒は、文字を利用して面積や座標を求める問題をマスターする必要あり!
大問4(配点17点)・・・平面図形(合同・相似を利用)
問1 図形(角度・円利用 中3) 配点5 正答率62.6% A
問2① 図形(合同証明・円周角利用 中3)配点7 正答率76.1%(部分正答含む) A~B(Aは部分点狙い・Bは満点狙い)
② 図形(面積比・円周角利用 中3)配点5 正答率19.2% E
※円周角を利用する問題は2018(H30)2017(H29)2015(H27)に大問3で出題されていて、円周角利用の問題が出ない年は大問1で円周角利用の角度の問題を出題することが多い
【都立高共通問題・数学大問4対策のポイント】
・問1は難しくはないですが、都立特有の問題で他県の出題が少ない為、過去問や模試の解き直しなどで慣れておくこと!
・問2の証明は部分点がつく可能性が非常に高いので飛ばさない!
満点が取りたい場合は、証明の型を覚える⇒じっくり考えて自ら答えを出すトレーニングをしよう
・問3は正答率5%未満の難問が多くなっています。
ターゲット点80点以下は、対策にも本番でもあまり時間をかけないこと。
ここを取りに行く生徒は、合同や相似を利用した面積比の応用問題をじっくり解く練習が重要です。
練習では1問15分は投げ出さずに自分で何とかする意思を持とう!!
大問5(配点10点)・・・空間図形
問1 図形(角度・中1) 配点5 正答率 20.6% B
問2 図形(体積比・中3) 配点5 正答率 14.6 % E(ただし今年はD)
【都立高共通問題・数学大問5対策のポイント】
・問1は、見た目が複雑でも、断面図の作図をすることで、簡単になるものがほとんど。
正答率が低い割にとりやすい穴場の問題です。
・問2は、今年は正答率が高かったですが、本来は3%未満の難問が多くなっています。
数学ターゲット点80点以下は、対策にも本番でもあまり時間をかけないこと。
ここを取りに行く生徒は、図形を切り取って考えていくいく問題などをしっかり対策しよう。
三平方の空間利用も多く、こちらも断面図を用いるとわかりやすくなります。過去問や他県の入試問題を練習し、練習では1問15分は投げ出さずに!
参考資料:平成30年度東京都立高等学校入学者選抜学力検査結果に関する調査について
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