塾長ブログ

中学受験における親の関わり方~子どもの自主性を育むために~ 【大島栄伸塾塾長コラム】

大島で開業12年の個別指導塾の大島栄伸塾が教える勉強のコツ!4月のコラム⑤

はじめに

江東区大島駅徒歩30秒の個別指導塾・大島栄伸塾、塾長の飯塚です。「ゆる中学受験®」を推進する当塾には、中学受験を控えた親御さんから「親としてどう受験にかかわればいいのか?」というご相談が数多く寄せられます。
過度な干渉は避けたい、でも放置も不安…そんな親御さんのために、今日は中学受験における親の役割につい、お話しします。

中学受験における親の役割とは?

中学受験は、子どもにとって初めての大きな挑戦です。親としては「合格」というゴールを目指しつつ、子どもが受験を通じて成長できる環境を整えたいですよね。

しかし、親が過剰に介入すると、子どものやる気や自信を損なうことがあります。

逆に、完全に「子どもに任せる」と、学習の方向性を見失うリスクも。

大島栄伸塾では、親の役割を次のように考えています。


親は「伴走者」であり、「監督」ではない。子どもの自主性を引き出し、支える存在である。
確かに中学受験では主に4教科の学力アップによって合格へ近づきます。ただ、4教科の学力アップには「学習」によるものだけではない「成長」も必要となってくるでしょう。


では、具体的にどのようにかかわれば、子どもの自主性を育みながら受験を成功に導けるのでしょうか? 以下に、3つのポイントをご紹介します。

中学受験への親のかかわり方・3つのポイント

1. 子どもの「やりたい」を尊重する

子どもの自主性を育む第一歩は、彼らの興味やペースを尊重することです。
たとえば、「この問題集を毎日10ページやりなさい」と親が決めるのではなく、「どの教科を先にやりたい?」「この問題、面白そう?」と子どもに選択肢を与えることで学習への主体性を引き出せます。
自分で「これなら解けそう!」と取り組むうちに、図形への苦手意識が減り、自主的に問題集を開くようになることがあります。

もちろん、やらなければならないことが変わるわけでは決してありません。嫌なことから逃げられないことも確かです。
逃げることばかり考えている子は受験するかどうか、あるいは志望校の選定(レベルを考え直す)など、もう一度考え直す必要があります。

しかしながら、やるべきことをどのようにやれば自分のペースが保てるのか、どうすれば毎日続けるべきことを続けられるかについては大人のアドバイスは必要ですが、自分で決定しなければ続きません。
「やらされる」勉強ではなく、「自分で選ぶ」機会を増やすように仕向けて上げるのがよいでしょう。

2. 失敗を許し、挑戦を応援する

受験勉強は、時に失敗や挫折がつきものです。
テストの点数が思うように上がらない、日々の学習で解けない問題がある。
そんなときおとなが「なんでできないの?」と責めると、子どもは挑戦を恐れるようになります。
自主性を育むには、失敗を「学びのチャンス」と捉え、挑戦を後押しする姿勢が大切です。

ですから「ナイストライ」「難しい分野にしっかり挑戦できてよかったね!」といった取り組む姿勢に対する褒め言葉をたくさんかけてあげましょう。
そもそも、受験勉強なんて将来の役に立たない!などといって勉強から逃げる子が(時にはおとなも・・・)いるのも事実です。
これについては、正直肯定できる部分も否定できる部分もあります。

ただ、受験を通じた成果はその「教科の学習」そのものだけではないはず。
大きな挑戦は、「結果」だけでなく「結果を出すために試行錯誤したプロセス」を大切にする機会として、様々な部分で役に立つものです。
受験を通じて得てもらいたいものはこの部分だと伝えることが大事ではないでしょうか?

3. 親子で「受験の目的」を共有する

自主性は、子どもが「なぜ勉強するのか」を理解することで育ちます。
親が「いい学校に入るため」「将来いい大学・会社に入るため」と一方的に目標を押し付けると、子どもは勉強を「親のためのもの」と感じ、モチベーションが下がりがちです。
受験の目的を親子で話し合い、子ども自身の目標を見つけるサポートをしましょう。

ミーハーだと思うような動機でも構いません。「制服がかわいかった」「文化祭を見に行って先輩がかっこよかった」「知り合いが通っていて楽しそう」などでも十分です。
そもそも、大半の小学生は「直観」を言語化するほどの国語力を持ち合わせていません。
お子様が感じた「直観」を大事にしながら、自分なりの「目的」を見出せるようにお子様をサポートをしてあげてほしいと思います。

受験の目的を「合格」だけでなく、「どんな中学生になりたいか」「どんなことを学びたいか」に広げ、定期的に親子で受験の進捗や気持ちを話し合う時間を持つ。
子どもの夢や興味を尊重し、子どもが志望校を「選択」できるように、アドバイスする。そんなサポートの仕方が良いのではないでしょうか?

最後に:自主性は受験の先の財産

中学受験は、単なる「合格」を目指すものではありません。
子どもが自分の力で目標に向かい、挑戦し、成長するプロセスです。
親が適切にかかわることで、子どもは自主性を育み、受験を「自分ごと」として捉えられるようになります。
そして、この自主性は、中学、高校、そしてその先の人生で、子どもが自分らしく輝くための大きな財産となるでしょう。

「親としてどうサポートすればいい?」「子どものやる気を引き出したい!」という方は、ぜひ大島栄伸塾の学習相談にお越しください。お子さんの個性やペースに合わせた受験の進め方を、親子で一緒に考えましょう。皆様のご相談を心よりお待ちしています!

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